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  • 執筆者の写真中山康直

『聖徳太子コード』特別編「東北の鬼と聖徳太子がこの地に託したもの」(1)

更新日:4月23日


画像:『聖徳太子コード』特別編「東北の鬼と聖徳太子がこの地に託したもの」


「国常立命」=「艮の金神」

国が常に立つ働きを担う「国常立命」、すなわち「艮の金神」は、日本列島そのものを表し、その列島の鬼門にあたる東北には、数々の鬼にまつわる伝説や伝統芸能が色濃く残っている。


東北に色濃く残る鬼伝説

青森県弘前市の鬼神社に伝わる「津軽鬼伝説」、秋田県の有名な「なまはげ」や、男鹿市の「鬼の隠れ里の奇石」、山形県鶴岡市の龍鬼山瀧泉寺の「鬼坂延命地蔵尊」など、数え上げたらキリがない。


岩手県に至っては、県名の由来が「三ツ石神社の鬼の伝承」にある。羅刹鬼に印として岩に手形を押させたことから、「岩に手」が「岩手」となったという。

「三ツ石様」の写真

「岩手」の由来になった盛岡市・東顕寺裏手にある三ツ石神社の3つの巨大な花崗岩。 雨上がりの日には「鬼の手形」らしいものが見えるという。地元では古くから「三ツ石様」と呼ばれ、信仰の対象になっている。


また、岩手の南部には、蝦夷首長の大武丸の亡骸を埋めた「鬼死骸」という名の村があった説話が残っている。伝説によれば、この大武丸は、岩手山の山頂にあった「鬼ヶ城」に住んでいたとされ、同じく岩手県南部の奥州市山中には、蝦夷族長の阿弖流為(あてるい)の甥である人首丸の墓があり、「鬼っ子の墓」といわれている。


鬼とは、「国譲り」に従わなかった縄文人の末裔!

鬼は怖く、悪事の数々を働いていたとの伝説が日本各地に残っているのだが、東北においては、昔、鬼は英雄だったとの伝承もあり、教科書の歴史では見えてこない鬼の実体が隠されているのだ。

東北は言わずと知れた「蝦夷の地」、この蝦夷は「まつろわぬ民」として、日本の神話にある国譲りに従わなかった系統の人たちで、縄文人の末裔といえるだろう。


(2)へ続く

 

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